ロックバンド・Ｘ　ＪＡＰＡＮが１７日、横浜アリーナで、世界ツアー日本公演の最終日を迎えた。リーダーのＹＯＳＨＩＫＩ（年齢非公表）が激しいドラムプレイで痛めた首を５月に手術。一時は開催が危ぶまれた日本公演は、同バンド初となるアコースティックライブとして行われ、２都市６公演で計７万人を動員した。

　ＹＯＳＨＩＫＩは“遅刻常習犯”として知られ、大阪の初日も開演が１時間１０分遅れたが、この日は定刻スタート。ＹＯＳＨＩＫＩはライブタイトル「奇跡の夜」に絡め、「何が奇跡ってさ、今日はオンタイムで始まったよ」と自虐で笑わせた。

　「紅」などのヒット曲をピアノやギターでアレンジし、予定になかった「Ｘ」も客席のリクエストに応え、披露。首を押さえながら「Ｗｅ　Ａｒｅ　Ｘ！」と３０回以上絶叫したＹＯＳＨＩＫＩは、「本来、僕がドラムをたたかずコンサートするのはありえない。みんなのおかげで実現できました」と感謝の涙をこぼしていた。