キン肉マン作者、ジャンプ黄金時代の漫画家同士の「ギスギス」明かす

Tシャツにイラスト&サインをもらい感激!のケンドーコバヤシと高橋陽一氏、秋本治氏、ゆでたまごの嶋田隆司氏、中井義則氏(左から)=六本木ヒルズ
トークショーで連載時の思い出を語る(左から)秋本治氏、ゆでたまごの嶋田隆司氏、中井義則氏、高橋陽一氏=六本木ヒルズ
トークショーで連載時の思い出を語る(左から)秋本治氏、ゆでたまごの嶋田隆司氏、中井義則氏、高橋陽一氏=六本木ヒルズ
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 長寿人気漫画「キン肉マン」の作者ゆでたまごの原作担当・嶋田隆司氏が13日、東京・港区内のアーツセンターギャラリーで行われた「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1創刊~1980年代、伝説のはじまり」の特別トークセッションに出席した。自身が「キン肉マン」を連載していた80年代は作家同士のライバル関係もし烈で「ギスギスしていた」と振り返った。

 後に漫画「バクマン」で描かれた漫画家同士のライバル関係は実際にあった。週刊少年ジャンプは、読者アンケートを元に徹底した「アンケート至上主義」が取られ、これを元に作品の打ち切りや掲載位置が決められている。このことを嶋田氏は「アンケート至上主義っていうのが大きいと思いますね。2位に落ちたらめちゃめちゃ担当編集者に怒られるっていう」と若干、脚色しながら振り返りつつ、あるエピソードを明かした。

 当時、担当編集者と打ち合わせをしようと自宅近くの喫茶店に入った時のこと。「北斗の拳」の作画で知られる原哲夫氏と担当編集者がすでに中で打ち合わせをしていたという。嶋田氏によると、「いっぺんにいなくなりましたから。僕たちが入ったとたんに。それぐらい、シビアでギスギスした世界だった」という反応があったという。

 作家陣全体の雰囲気を「1位とらないとダメだってみんなが思ってたんで」と表現した嶋田氏。「『北斗の拳』が1位になったり、『(キャプテン)翼』が1位になったり、グルグルまわってました。だから15本あったら読み飛ばすものが1本もないっていう感じになったと思います。その中に居られたのがうれしかったですね」と、厳しい環境に鍛え上げられたことをしみじみと振り返った。

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