フジ新社長 ネット情報うのみミス続発に苦言「慎重に」 新取締役も「ありえない」

 フジテレビが7日、東京・台場の同局で定例の社長会見を行った。宮内正喜社長は就任後初の定例会見となった。映画監督の宮崎駿氏の発言として紹介した引退宣言集が実はネットユーザーの創作したものだった騒動や、氷菓「ガリガリ君」の実在しない新味のコラージュ画像を紹介するなど、真偽を確認せずにネット情報をうのみにするなどの制作上の“ミス”が続いていることについて、新幹部から批判の声が上がった。

 宮内社長は「番組構成や企画をするにあたって、いろいろな形で情報収集はしているわけですが、情報の真偽であるとか、数字の精査は今一つ慎重にやってもらいたいと現場に指示をしたところです」と述べた。

 また、特にネット上の情報をうのみにする形のミスが起きてしまったことについて、編成担当の石原隆取締役は「ありえない、考えられないミスと思っています」と切り捨てた。「システムとしてそういうことが起きないようにチェック体制を強化していきたいと思っております」と再発防止を誓った。

 フジテレビは5月に「ワイドナショー」で、スタジオジブリの宮崎駿監督が発言したものとして紹介された“引退宣言集”がツイッターユーザーが創作したものだったと誤用を認める騒動が。「ノンストップ!」では、アイス「ガリガリ君」の実在しない新味の画像を紹介するなどしていた。

 また、6月には「バイキング」で「週刊新潮」の記事を許諾なしに放送で利用したことを番組内で謝罪した。さらに、4月放送の「映っちゃった映像GP」で鳥取城跡を「心霊スポット」として紹介したが、6月に鳥取県が事実と異なる部分があると意見書を提出。一例として、番組では餓死した農民の供養塔があると説明されたが、県からは城下町の発展に尽力した人の墓と指摘された。

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