雪組トップ・早霧せいな 涙、涙で本拠地に別れ 袴姿で「感謝」

 花束を手に、手を振る早霧せいな(左)と咲妃みゆ=宝塚大劇場
サヨナラショーでファンを魅了する早霧せいな(右)と咲妃みゆ=宝塚大劇場(撮影・田中太一)
 涙を浮かべる早霧せいな=宝塚歌劇団
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 7月23日の東京宝塚劇場の千秋楽で退団する宝塚歌劇団雪組トップスター早霧(さぎり)せいなとトップ娘役の咲妃(さきひ)みゆのサヨナラ公演「幕末太陽傳/Dramatic“S”!」が29日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え、本拠地に涙の別れを告げた。

 最後の大階段は正装の黒紋付きに緑の袴で降りてきた。過去には黒燕尾を選ぶトップもいたが「私をずっと担当して下さった衣装さんが、『えっ、袴じゃないの?』って。日本物も多く、そのイメージがあったらしく。それがうれしくて」と袴を選んだ。その正装で降りてきた光景は「なんともいえない。初舞台のときと、トップになったときの初日、そして今日の大階段の光景の3つは私の中で最も記憶に残る」と余韻を楽しむかのように目を閉じた。

 この日は「朝の楽屋入りから些細なことでグッ、たわいもないことでグッ。グッだらけの1日です」と振り返った早霧。本編のショーの“絆”の場面では大粒の涙をポロポロこぼした。「ここ2週間くらい、いつ涙が出てもおかしくなかった状況ですが、今日は抑えきませんでした」と感極まっていた。

 男役に全精力を注いできた早霧。「タカラヅカと出会わない人生は考えられない。こんな幸せな気持ちを与えてくれる場所は他にない」とタカラヅカ愛を語り続けた。それだけに「“男役”じゃない自分は考えられない。その思いはより強くなった」とかぶりをふった。本拠地への思いも「一言では表せられない。感謝の気持ちを忘れずにいたい」と涙をぬぐった。

 また3年間コンビを組んだ咲妃にも「こんな私によくついて来てくれた。何も言わなくても目を見たら分かる。退団しても夫婦漫才したいですね」と感謝を口にしていた。

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