藤井四段 デビュー18連勝 チョコパワーで「出来すぎた結果」

 将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)が18日、大阪市の関西将棋会館で行われた加古川青流戦トーナメントで、竹内雄悟四段(29)を破り、自身の持つデビュー後の公式戦連勝記録を「18」に更新した。18連勝は歴代7位タイとなり、トップ10入りを果たした。競り勝った藤井四段は「自分の実力からすると出来過ぎた結果かなと思います」と冷静に振り返った。

 快進撃はまだ終わらない。後手の藤井四段は、終盤まで攻め込まれる場面もあったが、詰め将棋などで鍛えた力を発揮し、120手で勝利した。デビュー後の連勝記録を18に更新した藤井四段は「きょうはかなり際どいと思ったが、何とかしのげた。最後まで分からなかった」と本音を吐露して安どの表情。敗れた竹内四段は「中盤はうまくいっているのかなという感じだったが、終盤に入るところで間違えてしまい、形勢を損ねて押し切られた」と振り返った。

 “スーパー中学生”目当てに、この日も50人以上の取材陣が詰めかけた。連盟関係者も驚くフィーバーぶりだが、本人は「注目していただいて。それに恥じない将棋を指したいと思います」とどこまでも謙虚に話した。

 この日は午前10時の対局開始で、持ち時間が1時間だったため、昼食休憩は設けられなかった。これまで、うどんなどをパワーに変えていた藤井四段は、対局中に持ち込んでいたチョコレートを口にした。“効果”を問われると、「何とも言えないですけど、本局はまずまずうまく指せたかなと思います」と照れ笑いし、「対局中の糖分の補給は欠かせないかな」と続けた。

 連勝記録でトップ10入りを果たした藤井四段にとって、次戦は正念場となる。25日の竜王戦6組決勝で、関係者が「若手でも勢いがある強敵」と話す近藤誠也五段(20)と対戦する。史上最年少タイトルを狙う14歳は「近藤五段も強敵だと思いますが、本戦出場を目指して頑張りたいと思います」と闘志を燃やした。

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