ミスチル「キミスイ」主題歌 桜井“泣ける”脚本読んで感銘

 ロックバンド・Mr.Childrenが、映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(7月28日公開)の主題歌を担当することが20日、分かった。“泣ける”と話題を呼び、累計81万部を超えるベストセラーが原作。これまで主題歌を担当した5作で興収30億円超を記録したヒット請負人のミスチルが、作品のイメージを基に膨らませた新曲「himawari」で“第2のセカチュー”をアシストする。

 「キミスイ」に強力な援軍が加わった。数々の映画を相乗効果でヒットに導いてきたミスチルが、観客の涙を増量させる。

 無名作家のデビュー作ながら、昨年の本屋大賞2位に輝いた「君の膵臓-」は、インパクトのあるタイトルとみずみずしい青春物語のギャップで「泣ける」と話題。興収81億円の社会現象を巻き起こした映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のプロデューサーが手がける上に、共通項も多く、第2のセカチューとして注目されている。

 「ミスチル」+「映画」は、過去の成功例も豊富だ。主題歌を担った10作品がヒットの分岐点となる興収10億円を超え、その半分が同30億円以上のメガヒットを記録している。

 今回の主題歌「himawari」は、脚本を読んだボーカルの桜井和寿(47)が、もともと原型のあった楽曲を膨らませ完成させたもの。映画の本質を追究し「音を探して探して、やっとのこと辿り着いた曲は、自分の想像を超え、また新しい力を与えてくれるものでした。この映画に、物語に感謝です」と、化学反応で生まれた1曲となっている。

 作品全体を包み込むような優しく、スケール感のある曲に仕上がり、原作者の住野よる氏は「本当に幸せだと思っています」と感激のコメントを寄せた。女優の浜辺美波(16)演じるヒロインの名は、春を思わせる桜良(さくら)だが、タイトルは夏の花。住野氏は「想像を悠に超えられた感覚があった」と目を丸くした。

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