美輪明宏 三島由紀夫との思い出を語る「少年の純粋な姿を生きていた」

 歌手で俳優の美輪明宏(81)が、6日放送のフジテレビ「ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人」で、自身のデビュー当時から親交があった昭和の文豪・三島由紀夫の思い出を語った。

 三島に勧められた本を読んでいた美輪が、分からないことを三島に聞くと、膨大な蔵書がある書庫の「何番目の棚の何番目のところに本があって、何ページ目に書いてあるから見てご覧」と言われたといい、「コンピューターみたいな頭をしてらした」と驚きを持って振り返った。

 また、三島の人柄を「少年のいちばん純粋な姿をそのまんま生きているよう」と表現。美輪が困窮していたことを知った三島に「どうして俺のところに借りに来なかったんだ」と聞かれ、美輪が「三島さんに借りを作っていたらどうしても一歩下がらなければならない。それだけはしまいと決心していた」と答えると、三島は立ち上がってお辞儀し「そんなに僕を買いかぶってくれてどうもありがとう」と言ったという。

 死の1週間前、三島は美輪の楽屋を、300本ほどの赤いバラを抱えて正装で訪れ話し込んだ。去り際、「もう君の楽屋には来ないからね。今日もきれいだったよって嘘をつくのがつらいからね」と冗談めかしたが、美輪は「18年間のお付き合いの色んなできごとを走馬灯のように思い浮かべていらっしゃるのが伝わってきた」と説明。バラも「これから先の分」という暗示だったのだと、美輪はしみじみ語った。

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