勘九郎「うれしい」親子2代で大河主役 阿部サダヲとリレー主演

 2019年度のNHK大河ドラマの概要が3日、都内の同局で発表された。タイトルは「いだてん」で、主演は歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)と俳優・阿部サダヲ(46)の2人が“リレー方式”で務める。勘九郎の父である故・中村勘三郎さんは、自身が五代目勘九郎時代の1999年に「元禄繚乱」で主演。親子での大河主演は、故・緒形拳さんと俳優・緒形直人(49)以来、2組目となる。

 偉大な父の背中に、また一歩近づいた。勘三郎さんが主演してから20年となる、2019年の大河主演に抜てきされた勘九郎は「素直にうれしいです」と目を輝かせた。

 勘三郎さんは99年、忠臣蔵を題材とした「元禄繚乱」で大石内蔵助を熱演した。今回、勘九郎が演じるのは、日本人初の五輪出場者で、箱根駅伝の発案者でもあるマラソン選手の金栗四三(かなぐり・しそう)氏。勘九郎は「大河で近代の金栗さんを演じられるという部分では、ちょっと勝ったんじゃないかな。歌舞伎役者なのに現代というのがうれしいです」と、冗談めかしつつ父へのライバル心ものぞかせた。

 史上2組目の親子主演。「もし勘三郎さんが生きていたら」と問われた勘九郎は、「自分も出せっていうでしょうね。宮藤さんのところに直談判しにいくと思います。『俺が晩年をやるよ』って言い出すかもしれません」と優しく笑った。

 脚本を手掛ける宮藤官九郎(46)とも縁がある。同じ「かんくろう」は、勘三郎さんの生前最後の舞台で、12年7月に長野・松本で演じた「天日坊」も脚本を担当した。

 「いだてん」は、1909年に嘉納治五郎氏がIOC委員に選任された時点から、64年に東京五輪が開催されるまでの間、日本に五輪を招致するキーマンとなった2人の人生を描く。阿部が演じるのは、新聞記者にして水泳指導者として日本水連会長も務めた田畑政治(たばた・まさじ)氏。物語の前半は金栗氏、後半は田畑氏が中心となり、2人は“リレー主演”の形を取る。同様の方式は00年の「葵 徳川三代」以来、19年ぶりとなる。

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