石川さゆり デビュー記念日に故郷・熊本復興願う 初の熊本城の前での歌唱に涙

 歌手の石川さゆり(59)が25日、出身地である熊本市の熊本城公園で行われた、熊本地震の復興イベント「九州がっ祭」に出演した。石川にとってこの日は、73年のデビューから丸44年の記念日。復興途上の故郷に思いをはせつつ、45周年の第一歩を踏み出した。

 熊本城を前に歌うのは初めてという石川は「4月の14日が来ると、恐ろしかった地震から1年になります。熊本城もあんなに姿を変えてしまって…」と、複数箇所で石垣が崩れたままの城を見やった。そして「こうして熊本城に向かって歌っていると、胸がいっぱいになるんです」と話し、涙を浮かべた。

 節目に故郷で歌いたいという希望で実現したステージ。2000人の観衆を前に、この日発売の新曲「百年の抱擁」など5曲を披露した。「あんな小さかった石川さゆりが、こぎゃんなったとよ」とお国言葉で語りかけつつ、「熊本城も何年かかるかわかりませんが、元気に生まれ変わって、皆さんの毎日も元気に生まれ変わって欲しいと思います」と切なる願いを伝えた。

 復興支援のために実施されたオークションの収益金2100万円余りを熊本市長に手渡した石川は「デビューの日もここ(熊本)からスタートしたんですが、45周年もここからやらせていただいてうれしいです」と笑顔。「歌うことで皆さんを元気づけられたらと思うし、皆さんから元気をいただきました」と感無量の様子だった。

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