昭恵夫人、「森友学園騒動」逆手にイベントPR 報道陣の質問は笑顔で無視

 学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、学園が開設予定の小学校の名誉校長に名を連ねていたことが判明した安倍晋三首相(62)の妻、昭恵さん(54)が8日、都内で行われた国際女性デーを記念するイベント「HAPPY WOMAN FESTA」に出演した。

 約80人の報道陣が集まり、登場時から無数のフラッシュを浴びた昭恵夫人は苦笑い。トークコーナーで首相夫人としてのやりがいを問われると、「いろいろなことをやっていても、あまり取り上げられない。何かあったときだけで…」と愚痴も漏らした。

 さらに「大変なこともありますが、私に注目していただけるということが、活動自体に注目していただけることになれば、それが私の役割なのかなと思っています。いい形で放送していただけますようお願いいたします」と、騒動を逆手に取る形でイベントのPRも。終了後に報道陣から「(森友学園園長の)籠池さんにだまされたというお気持ちは?」「安倍首相には伝えられましたか?」と矢継ぎ早に飛んだ質問は、笑顔で無視し続けた。

 また、菅義偉官房長官はこの日、昭恵夫人が「森友学園」の運営する幼稚園で講演した際の政府職員の同行を「公務」だったと明かした。「私的行為」としていた政府見解を訂正した。職員の旅費が夫人の私費負担だったことは「夫人から申し入れがあった」とし「適正な事務処理だ」との認識を示した。同行したのは経済産業省出身の職員で、外務省出身者を含め夫人の支援要員として配置されている5人に含まれる。

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