ユーミン 苗場ライブでSMAPにエール「それぞれ羽ばたいてほしい」

 シンガー・ソングライターの松任谷由実(63)が7日、新潟・苗場プリンスホテルで37回目となる恒例のライブ「SURF&SNOW」(20日まで8公演)の初日を迎え、SMAPの元メンバーにエールを送った。昨年10月に「SMAP×SMAP」で共演し、5人への手紙をそれぞれの楽屋に届けるなど、同じエンターテインメントの世界にいる“戦友”への思いは深い。ソロでの活躍を祈り、自身については名馬ディープインパクトに例えてフル回転を誓った。

 言葉の端々にSMAPへの思いがあふれた。ユーミンは昨年の解散騒動を「ファンの人の気持ちになって、見守っていた。残念な気持ちでいっぱいだった」と振り返った。

 昨年10月、10年ぶりに出演した「SMAP×SMAP」で、「守ってあげたい」を5人と歌唱した。

 「ここまで人のことで真剣になるのかな、ってくらい一人一人の目を見ながら心をくみ取るように歌ったんです。それぞれに思いが伝わったという手応えが本当にあった。短い時間だったけど、絆みたいなものを持つことができたかな、と思う」

 楽屋に手紙も届け「いつかSMAPとして、みんなが笑って会えるように」とつづった。ソロとして再出発した5人に向け「同じエンタメの世界にいるものとして、それぞれ羽ばたいてほしい。これからの活躍をお祈りします」とエール。木村拓哉(44)が主演するTBS系ドラマ「A LIFE」も視聴し「何でも真剣に準備されて、すごくハイレベルにこなす方」と刺激を受けているという。

 自身は7月に45周年を迎える。苗場公演は37年連続で今年も2時間半、23曲をパワフルに歌いきった。活躍し続けられる秘けつを聞かれ、「私はディープインパクト。優秀な馬のような存在だと思っている」と例えた。

 「主人(松任谷正隆)をはじめスタッフが、どう走ったらいいか整えてくれたから長くやってこられた。私より優秀な人が周りにいてくれるのは、人徳かな」-。冗談めかして笑った“名馬”は、これからも芸能界のターフを走り続ける。

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