999の車掌・肝付兼太さんを鉄郎役の野沢雅子が偲ぶ「違う電車に乗り換えて…」

肝付兼太さんの偲ぶ会でテーブルを囲む(右から)松本零士、野沢雅子、藤子不二雄A=都内(撮影・開出牧)
肝付兼太さんの遺影に手を合わせる野沢雅子=東京・渋谷東武ホテル(撮影・開出牧)
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 昨年10月に肺炎で亡くなった声優・肝付兼太さん(享年80)を偲ぶ会が6日、都内で行われた。名作アニメ「銀河鉄道999(スリーナイン)」では車掌役を務め、職務に忠実な中にも人情味のある人柄を表現した。同作で主人公の星野鉄郎を演じた野沢雅子は「違う列車に乗り換えて行っちゃったのかな」と寂しがった。

 15年6月には、私生活でも肝付さんと親交が深かったたてかべ和也さんが亡くなった。通夜では「ジャイアーン」と悲痛な声を上げていたが、それから約1年後には肝付さんも旅だった。野沢は「たてかべさんと親友だったから、向こうでゆっくり話したくていっちゃったんだと思います」と2人の関係を偲んだ。

 肝付さんと野沢は、メーテル役の池田昌子と大阪へ旅行に行ったことがあるという。だが、そうした旅行の手配が野沢と池田は苦手で、肝付さんが全部準備してくれていたという。「もう(旅行は)だめよね。私たちにはできないからさと」と仲間内でも話しているといい、「999の車掌さんなので、違う列車に乗り換えて行っちゃったのかな」と寂しそうにつぶやいた。

 どんな役をやっても、どこか人情味や愛嬌があった肝付さんの声については「独特のお芝居で皆の中にずっと残っていくと思うんです。若い人も勉強していますけど、肝ちゃんのような個性は出ないんじゃないかなあ」としみじみと振り返っていた。

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