西野カナ 女性ソロ11年ぶり大賞 有線大賞と2冠に感無量「言葉が出ません」

 「第58回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会)の最終審査会が30日、東京・新国立劇場で開かれ、歌手・西野カナ(27)が「あなたの好きなところ」で初めて大賞に輝いた。平成生まれのソロ歌手では初受賞となり、女性ソロ歌手の大賞は、05年の倖田來未「Butterfly」以来11年ぶりとなった。最優秀新人賞は韓国の7人グループ、iKON(アイコン)が受賞。外国アーティストとしては09年のBIGBANG以来7年ぶりの栄誉となった。

 平成生まれのレコ大シンガーが誕生-。西野カナが、新時代の到来を告げる戴冠劇を果たした。

 名前を呼ばれると、ジーンズを加工したドレス姿で、満面の笑顔を見せた。

 「言葉が出ません。皆さんに感謝したい」

 涙を流すことはなく受賞曲を歌いきった。

 08年にシングル「I」でメジャーデビューすると、女性の心情を独特な言葉感覚で巧みに表現し、女子中高生を中心に支持を集めた。iTunesや着うたなど、累計ダウンロード数は5500万回を突破。“配信の女王”“新時代の歌姫”と呼ばれる。

 受賞曲もトランプ1枚ずつに恋人の好きなところを書いて渡す海外の「トランプラブレター」にヒントを得て、彼氏の好きなところを40個並べる歌詞が話題を呼び、配信各チャートで1位を獲得した。

 今年は「ライブで成長できた」と振り返るとおり、自身最大規模のアリーナツアーを敢行し21万人を動員。故郷三重の松阪弁を全開にするトークも人気で、ファンからは「カナやん」と親しまれている。

 レコ大では、12年にアルバム「Love Place」が最優秀アルバム賞。4年後、シングルでの頂点を極めた。今年は有線放送のリクエスト数で競う日本有線大賞も大賞を獲得しており、堂々の2冠となった。

 来年は10周年。「記念ライブをやりたい」と希望を語るカナやんは、これからも若い女性たちの心に寄り添っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス