アッコ「紅白見たくない」 落選の心境ラジオで明かす「毎日泣いてた」

 ラジオの生放送を終え、引き揚げる和田アキ子
 記者からの呼び掛けに手を挙げて応える和田アキ子
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 歌手の和田アキ子(66)が26日、ニッポン放送「ゴッドアフタヌーンアッコのいいかげんに1000回」(土曜、前11・00)に生出演し、「第67回NHK紅白歌合戦」(12月31日、総合、後7・15)の落選について言及した。芸能人仲間から励まされて、涙をこぼしたことを告白。「今年は(紅白を)見たくないですね」と悔しさもにじませ、「早くほっといてほしい」と本音を漏らした。

 “紅白の顔”だった和田が、落選を受けて胸の内を明かした。女性歌手歴代最多の39回出場を誇り、司会3回、トリ6回、大トリ1回を務めてきた。それでも、今年目指した節目となる通算40回の出場はかなわなかった。

 「言いたいこともいっぱいあります」。1990年4月から続く慣れ親しんだラジオ番組の生放送。複雑な思いを抱えた和田だが、前向きな言葉を並べた。

 多くの芸能界の友人から激励されたといい、「人の優しさを感じる私に戻してくれて、紅白に感謝しないといけない。ものすごく葛藤もしましたけど」と自分に言い聞かせた。「みんなからこんなに思われてるんだと感じさせてもらえて、すごく幸せ。毎日泣いていて」。涙に暮れていたことも打ち明けた。

 86年からは30年連続で出演していたとあって、「(大みそかが)終わって、1日に外国に行くのが毎年恒例になってたから、ルーティンをどう変えるか。今年は見たくないですね。とっとと日本を後にして」と紅白本番を避けるように、海外での年越しを示唆。番組冒頭から15分にわたって胸中を吐露すると、締めくくりには「何も私は変わりません。歌い続けます。和田アキ子は不滅です」と歌手の矜持(きょうじ)を示した。

 今年の紅白出場歌手は24日に発表され、46組が決定。NHKサイドは和田の落選について、「紅白の歴史の中で多大なるご協力をたまわり、感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、今年は総合的な選考の中で判断させていただいた」と説明した。

 和田はこの日、生放送の開始1時間前に、サングラスをかけて局入り。本紙の問いかけに口を開くことはなく、大きく左手を挙げて応えるにとどまった。放送後も「また紅白に戻りたい気持ちは?」などの質問に無言を貫いた。

 和田の初出場は70年で歌唱曲は「笑って許して」。78年まで9年連続出場後、86年に返り咲き。昨年まで30年連続出場していた。初の大トリとなった98年(第49回)には、「今あなたにうたいたい」の一部をアカペラで熱唱した。05年(第56回)はm-floとのユニットで、29回目にして初めて白組からの出演に。10年(第61回)のリハーサル1日目には、会場のNHKホールのすぐそばで交通事故に遭い、頸椎(けいつい)ねんざと腰部挫傷で全治10日の診断を受けたが、本番では元気に歌声を響かせた。

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