スティング黙とう店パリ同時テロ現場の劇場再開

 昨年11月13日夜のパリ同時多発テロで90人が犠牲となり、約1年間の改修工事を続けていた中心部のバタクラン劇場で12日夜、英歌手スティング(65)がコンサートを開き、劇場は営業を再開した。

 スティングは約1500席が満員となった客席に「テロで命を落とした人々を思い出そう。そして、音楽と生命を祝福しよう」とフランス語で語り掛け、1分間の黙とう後、公演を開始した。

 犠牲者の家族、テロを生き延びた人らは無料招待された。劇場で娘を失った遺族会代表ジョルジュ・サリーヌさんは「死の恐怖を乗り越えて再び音楽を奏で、人生を続けていくことが大事」と話した。

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