内田裕也、政治家役に挑戦 松下奈緒ドラマで「作品がピリっと」

 22日放送のスペシャルドラマ「特命指揮官 郷間彩香」(フジテレビ系、後9時)に、永遠のロッケンローラー・内田裕也(76)が出演する。物語のキーマンとなる政治家を演じ、ヒロイン役の松下奈緒も「“生ロッケンロール”が聞けて幸せでした」と喜ぶ存在感を示した。どのような思いで内田がドラマに臨んだのか、昨年の収録後に行われたインタビューを公開する。

 -出演依頼を受けた際の感想は。

 「いつも死んだ(安岡)力也にも言ってた。『おまえはロックンローラーだからテレビもつかうんだよ。それを忘れんなよ』って。『NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL』も42年(注・現在は43年)も続いて。(俳優としてのオファーを受けるのを)我慢したのが今日(こんにち)良かったと思う。全部断った。俺に見せるな、どういう内容だとか、欲が出るから。と言ってきた」

 「今日(こんにち)、70を超えて話があった時に『えーっ』て思った。10年くらい映画しかやってこなかった。あとロックンロールと。75歳になってこの辺りで(本格的に)テレビドラマデビュー、っていうのも世界にいないと思って。はっきり言ってこっちも楽しんでやってる。テレビというものは、メディアというのはね大事なもの。俺なんかが出ることによって、ちょっとでも作品がピリっとしてくれたら。格好いいなあ、と。それくらいのお役に立てればという感じを持ってOKしたんだけどね」

 「(撮影を)見ながら俺も勉強してるんですよ。ステディカム(注・カメラを手持ちしての撮影でもぶれを生じさせない安定機材)とか。びっくりしたよ。こんな小型になっちゃってな。2人3人で持たないとできなかったのに。いろんなことが勉強になったよ」

 -今回の役でロックンローラーの感じはあるか?

 「あんまり変な役じゃね。竹中直人が(警視庁刑事部部長役で)出てるから、良い意味で安心じゃない。扱いはお任せします(と言った)。ロックンローラーが初のドラマに出るってことだから、(役が)自分のポリシー曲げてないようなキャラクターで」

 -松下奈緒と共演。

 「あれだけたっぱもあるんだから、英語勉強してアメリカにオーディション受けるくらいの気持ちじゃなきゃだめだって」

 -視聴者へメッセージを。

 「俺の場面は飛ばして見てください(笑)」

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