歌丸 執念の高座復帰50分長編熱演 36キロまで激ヤセも「桃の缶詰」で回復図る

 腸閉塞(へいそく)で療養していた落語家・桂歌丸(79)が11日、東京・国立演芸場で行われた8月中席公演「桂歌丸噺家生活六十五周年記念公演」(20日まで)の初日に出演。今月5日に退院後、初の高座を務めた。退院直後は体重が36キロまで落ちたが、この日はトリで約50分の長編を熱演。「これからも真っすぐに落語道を進んでいきたい」と今後への思いも口にした。

 やせ細った体から、高座への執念をにじませた。退院後、初の高座となった歌丸は、約50分にわたり三遊亭円朝作の長編落語「江島屋怪談」を熱演。満員の観客を魅了した。

 7月19日から入院し、26日には東京・新橋演舞場での高座に外出届を提出して出演した。16日ぶりの高座となったこの日、冒頭の枕部分で「このたびは、ご心配やらご迷惑をおかけしまして、何とも申し訳ないと思っております」と観客に謝罪。昨年も6月から7月にかけて腸閉塞で入院しており、「まさか2年連続で、同じ月に同じ病気で入院しようとは思っていませんでした」とぼやいた。

 終演後は元気な様子で取材に対応。「くたびれちゃった」と笑った後、「まあまあじゃないですか。あまり時間は感じなかったですね。初日だから、間違えちゃいけないと…。1カ所間違えましたけど」と淡々と振り返った。

 体調に関しては「あまり良くはないですけどね…」と苦笑い。現在の体重は「内緒。みっともなくて言えないよ」と公表しなかった。5日の退院時には36キロまで落ちていたという。医師から増量指令が出ているものの、退院後も固形物はあまり受け付けず、関係者は「桃の缶詰ならのどを通るとおっしゃって、桃を食べていらしたようです」と必死の体調回復策を明かした。

 14日には80歳の誕生日を迎えるが、「もう年忘れます。80だろうが90だろうが」と意に介さず。「ゴルフもサッカーもできない。落語をやる以外何もできない人間ですから。新作もやっていきます」と、新作落語への挑戦も宣言した。

 舞台上では勇退した日本テレビ「笑点」で共演していた三遊亭好楽(70)、三遊亭小遊三(69)、三遊亭円楽(66)と座談も行った。まだまだ現役へこだわる歌丸は「これからも真っすぐに落語道を進んでいきたいと思っています」と宣言し、後輩の3人を驚かせていた。

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