大和君「お父さん優しいから許すよ」
北海道鹿部町で6日ぶりに保護された北斗市の小学2年田野岡大和君(7)は、父親から置き去りにされた際、泣きじゃくって方向感覚を失い、山を下る父親の車を追いかけるつもりが反対の山側に進んでしまったと説明していることが5日分かった。「山が怖い」と感じたため、山林の中には入らず、林道を歩き続け、演習場内の自衛隊員が寝泊まりする施設にたどり着いた。鍵が開いており「寒かったので、寝るために入った」という。
入院先で面会した父親貴之さん(44)や関係者には、陸上自衛隊駒ケ岳演習場(鹿部町)内の施設で保護されるまで「誰かが必ず助けに来てくれる」と考え、水だけを飲んで待ち続けていたと話したという。施設の脇にある水道で水を飲むだけで6日間何も食べず、22キロだった体重は約2キロ減っていたという。
貴之さんは5日、「(息子の)健康状態は良く、元気に回復している」と明かした。退院日は未定で6日以降になる見通し。保護された3日には、病院の救急処置室で両親や姉と再会。貴之さんが「つらい思いをさせてごめん」と繰り返し謝ると「お父さん優しいから、許すよ」と告げ、関係者には「僕が悪かった。お父さんの言うことを聞かなかったから」と話した。病院では、おかゆや汁物などを1日3回完食し「お母さんのハンバーグや手作りパンが食べたい」と笑顔で退院を待ちわびているという。
一方、道警は5日、田野岡君が保護された3日に、両親を函館児童相談所に通告したと明かした。
