タレントのビートたけし（６９）が２７日、都内で行われたアサヒ飲料「２０１６年ＷＯＮＤＡブランド戦略発表会」に登場した。２９日から放送の「ワンダ」のＣＭで、劇団ひとり（３９）、ハライチの澤部佑（２９）の上司を演じる。

　マルチに活躍するたけしらしく、この日は映画監督や俳優、芸人などさまざまな顔を披露した。

　ＣＭ撮影については「映画よりまし。ＣＭは秒数が決まってるから、商品を見せなきゃいけないし、言いたいことを突っ込まなきゃいけないから『こりゃ、監督、大変だな』と」と北野武監督の顔で振り返り、「お笑いタレントはみんな役者ができる」と持論を語った。かつて、故高倉健さんが「いくら高倉健さんでも漫才はできないだろ。オレは両方できる」というたけしの発言を聞き、田中邦衛さんと漫才をしようとしたという逸話を明かした時には、役者の顔になった。

　ルーティンについて聞かれた際には芸人の顔も見せた。漫才の出番前には舞台袖で「たけしは面白い」と何度も自分に言い聞かせると告白。後輩の２人を驚かせた。

　澤部が４月、劇団が７月に第２子誕生予定とあって、２人が家族の幸せを熱弁すると、今度は父親の顔に。たけしは「オレは熱い缶コーヒーを氷にかけて飲むのが好きなんだ。お父さんやお母さんは自分たちの生活を支えてくれる。わざとらしく感謝するんじゃなくて、ホッとした時に氷の上にあったかい缶コーヒーとかけて出すだけで、『こいつらのために明日も働こう。頑張ろう』って思うんだ。オヤジなんてそれでだまされちゃうんだよ」と照れながら家族愛を吐露。多くの顔で会場を魅了した。