NHK籾井会長“トンデモ発言”釈明
NHKの籾井勝人会長(72)が4日、都内での定例会見で、元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された件に関連し、スポーツ界のスーパースターの社会的影響力について、今回の事件とエイズを公表したスター選手を例に挙げ、犯罪と病気を結びつけたと思われかねない不用意な発言を行った。
同会長は「本当に残念です。少年たちの夢、憧れを打ち砕くことだと思います」とした上で、スーパースターとしての意識について「米国などでは、例えば有名選手がエイズにかかった時、発表しますよね。それくらい、スポーツ選手は名声と自分の立場を重要視される。非常に悲しいですね」と語った。
一部報道陣から発言の真意を問われた籾井会長は「スポーツ選手の世間に対する影響力は大きいという意味で、その例を出した。エイズに対してコメントしたことではない。エイズを中傷したわけでない」と釈明。スーパースターは伏せていたいことも自ら公表しなければならない社会的立場にある-という一般論で真意を説明したが、誤解が生じても仕方ない発言だった。