維新W圧勝 市長も府知事も

 大阪府知事、市長のダブル選は22日、いずれも橋下徹大阪市長(46)率いる大阪維新の会の公認候補が圧勝した。知事選は現職の松井一郎氏(51)が再選、市長選は元衆院議員の吉村洋文氏(40)が初当選を決め、5月に住民投票で否決された大阪都構想への再挑戦を宣言した。橋下氏は大阪市内のホテルで両候補や維新議員らと待機。勝利に歓喜し、「8年間、ありがとう」と感謝を述べ、会見場には姿を見せず“余裕の帰宅”となった。

 “橋下人気”は健在だった。接戦予想を覆し、投票箱が閉まった午後8時に、NHKが両候補の当確を報じる“秒殺劇”。大阪市内のホテルに設置された党会見場横の控室では、橋下氏らが待機し、当確が伝わった瞬間、大歓声が響き渡るお祭り状態となった。

 同席した議員らによると、12月の任期満了を持って政界引退を表明している橋下氏は、集まった維新議員らに「8年間、ありがとう」と感謝。「都構想は松井知事と吉村新市長にやっていただき、国会議員の皆さんには、大阪を副首都にするような法整備をお願いしたい」と求めたという。会場には万歳三唱の声も鳴り響いた。

 会見には当選した松井氏と吉村氏が出席。松井氏は「二重行政を完全に解消する。民意は得たと思う。次の4年で、賛同いただける都構想を形にしたい」と引き続き看板構想とする考えを示した。橋下氏の後継者となった吉村氏も「橋下市政を継承する」と述べた。

 「出馬していないのに会見に出るのはおかしい」(維新関係者)との理由から“主役”の橋下氏は姿を見せなかった。松井氏は「もう出たんじゃないですか。家で会見をテレビで見て変な質問のチェックをしてると思いますよ」と笑わせた。

 橋下氏は引退後は、結成した国政政党「おおさか維新の会」の法律政策顧問を務める予定。松井氏によると、党の意思決定には加わらないが、顧問料は発生するらしく「安くできるかは分からないが、今後、契約します」と話した。

 一方、弁護士出身の吉村氏は“橋下弁護士”の業界の評判について「弁護士会とはいろいろ(バトルが)あったようですが、評価はクライアントの決めるものでしょう」と語っていた。

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