内藤國雄九段 3月末での引退決める
将棋のトップ棋士とし活躍し、デイリースポーツに連載中の「詰めの妙味」でおなじみの内藤國雄九段(75)が7日、3月末をめどに現役を引退することを決めた。
理由について内藤九段は「1000敗するまでは思って頑張ってきたが、膝と腰が痛くて長時間座って対局することができなくなった。座って立ち上がるのがつらい。1000敗にこだわるのもどうかと思いまして」と語った。現在は「993敗くらい」と話した。
連載中の「詰めの妙味」は続ける意向。内藤九段は「作るのはイスに座ってできる。棋士には勝つ才能と作る才能があって、私は勝つ才能はなかった」と冗談交じりに語った。
内藤九段は神戸市灘区出身。神戸・三宮で将棋道場を開いていた故藤内金吾八段に弟子入りし、1958年に18歳でプロ入りした。
09年には6人目の通算1100勝を達成。これまでの通算成績は1132勝993敗で、通算勝ち数は歴代6位。歌もプロ並みで、1976年には「おゆき」を発売し大ヒットした。