ジュリー、震災復興へ24曲熱唱

 歌手・沢田研二(66)が13日、東京・渋谷公会堂で、毎年恒例の夏の全国ツアーをスタートさせた。11年3月の東日本大震災以降、震災復興へのメッセージ曲や反原発曲を発表してきたジュリーは、MCで「危なっかしい世の中になってきた」と危機感を募らせ、「あっかん アベ~」と安倍政権への批判を思わせるメッセージを発信。憲法第9条を歌った曲「我が窮状」などを熱唱した。

 3曲を歌い終えてのトークだった。「5月以降は休んでいた。このまま辞めてしまおうと考えた」。ジュリーは冗談交じりに近況を明かしたが、本題はここからだった。

 「だけど、危なっかしい世の中になってきたから、ちゃんと歌わなきゃ!と思った」。そう訴えると、アカンベーとばかりに「あっかん アベ~」と一段と大きな声で叫んだ。

 「麻布十番の『あべちゃん』(居酒屋)は好きだけどね」。オチを付けて笑いをとりながらも、それらの言葉からは、集団的自衛権の行使容認など、“暴走”する安倍政権への批判メッセージが受け取れた。

 この思いをさらにアピールするかのように、ライブの9曲目には、「戦争の放棄」などを定めた日本国憲法第9条を歌った自身の楽曲「我が窮状」を熱唱。“第9条が守られなければ、真の平和が来ない”という内容の歌詞を歌い上げ、歌手として、自身の思いを観客に訴えた。

 11年の東日本大震災以降、毎年3月11日には、被災地への祈り、復興、脱原発の思いを込めたCDを発売してきた。この日も「3年がたっても何も変わっていない。忘れてはいけない」と震災について語り、今年発売したCD「三年想いよ」の収録曲も熱唱。ほかにも「勝手にしやがれ」など代表曲を交え全24曲を歌唱した。

 「最近歌うのがまた好きになってきた」というジュリー。これからも、歌うことで、自身のメッセージを伝えていく覚悟のようだ。

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