岡村隆史 海老蔵舞台で歌舞伎デビュー

 お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史(43)が14日、東京都渋谷区のシアターコクーンで行われている歌舞伎俳優・市川海老蔵(35)の自主公演「ABKAI(えびかい)」(18日まで)にゲスト出演した。

 初体験の歌舞伎の舞台に緊張しながらも一寸法師役をこなした岡村は「客席から『岡村屋!』と声を頂いたので100点です」と満面の笑み。カーテンコールではアドリブでブレークダンスも披露し、海老蔵に負けない千両役者ぶりを発揮した。

 「成田屋(市川家の屋号)!」の大声援の中、1度だけ「岡村屋!」の声が響いた。サプライズで登場した岡村に客席は戸惑っていたが、はなさかじいさん役の片岡愛之助(41)が「ナイナイの岡村に似た一寸法師が…」と説明。カーテンコールで岡村が自ら「われは名にし負う、岡村隆史~」と名乗りを上げると“ごひいき”から即席で温かい声がかかり、岡村も「100点です」と喜んだ。

 出演のきっかけは今年3月26日、岡村がメーンを務めたインターネット番組に海老蔵がゲスト出演し「タイミングがあったら(歌舞伎の舞台に)出て下さい」と生オファーしたこと。これを受けてフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜、後7・57、放送は9月21日)の人気企画「岡村オファーがきました」シリーズの第13弾として出演が決定した。

 岡村は約1カ月間、この日の演目「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。(はやてのごときしろいぬどとうのはなさきおきなものがたり)」を特訓。稽古中には海老蔵から「何やってるんですか」と重圧をかけられたが、前日13日の稽古では「よくぞここまで」と、合格点をもらっていた。

 舞台には1人きりで登場するはずだったが、アドリブで海老蔵と愛之助が舞台に残り岡村いじり。思わず「お兄さま方、練習通りにやらせて下さいぃ~」と、歌舞伎口調で弱音を吐いた。その後は気を取り直し、「勧進帳」の弁慶のポーズ「飛び六方」を披露。カーテンコールでもブレークダンスを披露し「10倍返しできました」と、愛之助が出演するTBS系ドラマ「半沢直樹」の決めゼリフを引用して満足感を表現していた。

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