クミコ、被災地で熱唱「心の復興」願う

 歌手・クミコ(58)が10日、宮城県石巻市にある松巌寺での「東日本大震災三回忌合同慰霊祭」に出席し、鎮魂の歌声を奉納した。

 公演中の石巻で被災し、避難生活を送ったことがキッカケとなり、何度も現地に足を運び、歌を通じて復興を支援してきた。この日も、復興への思いをつづった曲「きっとツナガル」など5曲を熱唱。会場では、被災者へのエールを書き込んだ黄色いハンカチを掲げる「きっとツナガル“福幸”の黄色いハンカチ プロジェクト」で、全国をはじめ、米国、韓国など世界各国から集まった1500枚が青空にたなびいた。

 三回忌を迎えた被災地には「今まで来た時にはない、特別なものを感じた。(震災で大切な人を失い)『どうして!どうして!』と、まだあきらめきれない雰囲気もあった」と悲しみは深く残っている。

 「私にできることは微力ですが、必ず皆さんに寄り添って、歌を通じて(復興を願う)多くの人を結び付けていきたい」。復興へ今後も歌い続ける。

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