南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代（３３）が１０日、ロンドン五輪女子サッカーで銀メダルを獲得したなでしこジャパンの健闘を称えた。しずちゃんは、自身が五輪代表を目指した女子ボクシングの観戦と、女子レスリング・浜口京子（３４）の応援のためにロンドン入りしていたが、女子サッカー決勝「日本‐米国戦」の当日券を運よく手に入れたため、急きょスタンドで生観戦。メル友という沢穂希（３３）らの踏ん張りに大興奮した。同じく、沢と親交の深いペナルティらも労をねぎらった。

　歴史的一戦をしっかりまぶたに焼き付けた。“元・五輪代表候補”として大会を肌で感じるために、現地時間７日から、ロンドン入りしていたしずちゃん。当初は、女子ボクシングと浜口が出場する女子レスリングの２競技を観戦予定だったが、幸運なことに、なでしこ‐の決勝戦の当日券が手に入ったため、サッカーの聖地・ウェンブリーに駆けつけた。

　同い年で友人の沢も奮闘した試合は１‐２で惜敗したが、銀メダル獲得を見届けたしずちゃんは「１点返して最後までドキドキハラハラで見させてもらって、興奮しました。客席の『ニッポンコール』がすごくて、みんなで応援している感じがしました」とドキドキが冷めやらない様子だった。

　一緒に食事をする仲の沢には、ロンドン到着後「思いっきりサッカーを楽しんで下さい」と激励メールを送ったところ、「頑張ります」と気合のこもった返信があったという。体の大きい米国に負けじと、ピッチで躍動するなでしこに心を打たれた。

　「あれだけの舞台で戦ってる人はカッコイイと感じました。みんなに勇気を分けてくれて、尊敬します。私も頑張ろうとパワーをもらえました。ホントに見に来られて良かった」。日本女子サッカー初の五輪メダルに、同じ女性、同じアスリートとして、大きな刺激を受けていた。