萬田久子号泣「私はこれからどうしたら…」20数年の事実婚「夫」通夜 7月、病床で「結婚しよう」と「ずるい。悔しい」

 女優・萬田久子(53)と20年以上に及ぶ事実婚関係にあった夫で9日にスキルス性胃がんのため亡くなったアパレル会社「リンク・セオリー・ジャパン」社長兼CEOの佐々木力さん(享年60)の通夜が14日、東京・青山葬儀所で営まれた。夫亡き後、初めて取材に応じた萬田は、7月に病室で「元気になったら結婚しよう」とプロポーズされていたことを涙で告白。「私はこれからどうしたらいいの…」と涙に暮れた。

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 1500人の弔問客に喪主として気丈に応対し、懸命に涙をこらえた萬田は通夜を終え、「『元気になったら結婚しよう』って言ったの。7月12日に、病室で…。うれしいですよね。(でも)ちょっと遅いですよね…」とこらえきれず大粒の涙をボロボロとこぼした。

 1986年に交際を始め、87年に「未婚の母」として米ニューヨークで佐々木さんとの間に男児を出産。88年から同居し、籍を入れないまま、夫婦として生きてきた。二十数年にわたる事実婚を「自由なスタイル」「私は私の生き方に誇りを持っている」と話してきた萬田だが、最期はやはり“妻”としてみとりたかったのだろうか-。

 佐々木さんが腰痛を訴えたのは今年3月。尿管結石の手術を受けたが痛みは治まらず、6月の検査でスキルス性胃がんが発見された。萬田は佐々木さんには余命は告げず「末期がん」であることだけを伝えた。佐々木さんも「闘う」と前向きに闘病。前妻とその子供たちを含めた家族全員で懸命の看病を続けたが、力尽きた。

 「早い。ずるい。悔しいです。彼は私にとって男であり父であり息子、風紀委員で美化委員…。彼がいたから、ちゃんとできた。彼の判断で生きてきた。これからどうするのか…」と涙で途方に暮れた。

 何度も「カッコイイ人」「立派」「素敵な人」と口にするなど今も恋こがれる最愛の人との思い出を語り、「25年幸せでした。出会ったことをありがとうと言いたい。そして『待っててね』って…」と天国に言葉の“ラブレター”を送った。

 斎場の廊下には萬田ら家族や友人と一緒の佐々木さんの写真109枚がアルバムのように展示され、参列者の涙を誘っていた。

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