昨年１月。選手会長に就任した。人気低迷が続く男子ツアーにあって、「ファンのために何ができるか」と模索する日々。その職務に追われ、思うようにクラブを握れず、開幕前のラウンド数も大幅に減った。

　ただ、調整は遅れていても「（会長職を）言い訳にはしたくない」。プレーで沸かせ、結果で応えた。名実共にツアーの顔へ「次のビジョンが見えてきた」。選手会長初の賞金王へ、宮里優は歩みを止めない。

　「男子ゴルフ・日本プロ選手権日清カップヌードル杯・最終日」（５月１４日・かねひで喜瀬ＣＣ、パー７２）　日没サスペンデッドとなった第３ラウンドの残りと最終日ラウンドを行い、宮里優作（３６）＝フリー＝が最終ラウンドを８バーディー、２ボギーの６６で回り、通算１２アンダーで３大大会初優勝を果たした。２度目の２試合連続優勝、初の年間複数回優勝で通算５勝目。

　宮里優の地元Ｖを家族も喜んだ。妹の藍は「パットがすごく決まっていたので、いい精神状態だったと思う。ひと皮むけた感じ。９割のギャラリーはお兄ちゃんの組についていたんじゃないか。見ていて格好よかった」と興奮気味に話した。

　「男子ゴルフ・ツアーワールドカップ・最終日」（１０月８日、京和ＣＣ＝パー７１）　初日から首位の宮里優作（３７）＝フリー＝が３バーディー、ボギーなしの６８で回り、通算２２アンダーで自身初の完全優勝を飾った。今季３勝目でツアー通算６勝目。日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）発足の１９９９年以降、１大会の４日間７２ホールをボギー以下を出さずに優勝したのは史上初。