宮里優作、涙の執念バーディーでV 「入ってくれ-」6メートル決めた

 記念撮影で優勝トロフィーの重さに苦笑い
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 「男子ゴルフ・中日クラウンズ・最終日」(30日、名古屋GC和合=パー70)

 首位で出た宮里優作(36)=フリー=が5バーディー、3ボギーの68で回り、通算13アンダーで2015年のダンロップフェニックス以来、2シーズンぶりのツアー通算4勝目を挙げた。選手会長の優勝は史上6人目。1打差の2位は谷口徹と藤本佳則。さらに1打差の4位に片岡大育。前日首位の武藤俊憲は通算9アンダーで6位に終わった。

 右拳を握った。一拍置いて跳び上がり、右腕を突き上げた。藤本、谷口に並ばれ、迎えた最終18番。「入るライン、距離じゃない」という難度の高い6メートルのバーディーパット。プレーオフを想定しつつ、宮里優は腹の底で念じた。

 そーっと押し出されたボールはゆっくり転がり、カップの右縁からくるっと回って消えた。劇的なフィナーレにギャラリーは総立ち、宮里優の目は潤んでいた。

 「びっくりした。こういうこともあるんだなって。まさか、和合にほほ笑んでもらえるとは思っていなかった」

 昨年1月。選手会長に就任した。人気低迷が続く男子ツアーにあって、「ファンのために何ができるか」と模索する日々。その職務に追われ、練習時間は削られた。思うようにクラブを握れず、開幕前のラウンド数も大幅に減った。

 ただ、調整は遅れていても「(会長職を)言い訳にはしたくない」。プレーで沸かせ、結果で応えたいと、人知れずすべてを背負って戦い続けていただけに、「背中にいっぱい乗っていて、重くて、息苦しかった」。宮里優が浮かべたのは、歓喜ではなく、責務を全うした安堵(あんど)の笑みだった。

 念願のビッグタイトルは、単なる1勝を大きく上回る。名実共にツアーの顔へ、「次のビジョンが見えてきた。一歩一歩、やることを明確にしてやっていく」。選手会長初の賞金王へ、宮里優は歩みを止めない。

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