女子ゴルフ大詰めの女王&シード争い 樋口久子・三菱電機レディースを終えて

 「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース最終日(1日・埼玉県武蔵丘コース=6690ヤード、パー72)

 同大会はメルセデスランキング2位の佐久間朱莉(23)=大東建託=が最終18番で、小祝さくらに並ばれた直後のバーディーパットをねじ込む、劇的な優勝で、今季4勝目、通算8勝目を手にした。

 またこの瞬間、前週マスターズGCレディースの第1日4番ホール(この日はインスタート)から続けていたノーボギーのラウンドを114ホールと伸ばし、2024年日本女子プロ選手権から日本女子オープンにかけて山下美夢有が達成した113ホール連続ノーボギーの日本記録を更新する強さを見せた。

 この優勝でメルセデス・ポイント200を積み上げ、2445・55とした佐久間。すでに2人に絞られていた年間女王争いで、今週を休みにしていた桑木志帆(3324・18ポイント)との差をつめたが、それでも878・63ポイント差と桑木が圧倒的に有利だ。

 残り4試合。ちなみに次週TOTOジャパンクラシックを終えると、残り3試合の優勝ポイント合計が900。最終戦となるツアー選手権リコーカップは予選落ちがないため、仮に桑木が単独最下位(40位)となっても10ポイントは加算される。

 つまりTOTOで桑木が佐久間との差を11・37ポイント以上広げ、同大会終了時に890ポイントを超える差が付いた時点で、桑木の女王獲得が決定する。そこへ、ここへ来てすごみすら感じさせるゴルフを演じ始めた佐久間がどこまで食い下がるか。

 一方で、同ランク50位以内に与えられるシード権争いも、伊藤園レディース、大王製紙エリエールレディースの残り2試合と佳境に入ってきた。

 過去のメルセデスランキングを振り返ると、翌年シードが決まるエリエール終了時点の50位で最もポイントが高かったのは、昨年の都玲華で487・71ポイント。これを超えれば、ほぼ間違いなくシード入りを確定させられる。

 今大会終了時点で見ると、ツアールーキー組では倉林紅(1勝、ランク26位)、藤本愛菜(同17位)がシード入り確定。ここに続くのが鳥居さくら(同59位)だ。2試合で200ポイント以上が必要だが、来季前半の出場権が得られる55位は十分に狙えるポジションだ。

 さらに初めてのシード入りを決めているのが吉田鈴、加藤麗奈、福田萌維と初勝利を挙げた今季2年目の3人。また宮沢美咲、政田夢乃、マスターズGCレディースで2位と躍進した森井あやめも事実上、確定させた。同47位の皆吉愛寿香も初シードが見えてきた。

 吉田らと同期の2年目で、昨年は50位ジャストとシードに滑り込んだ都玲華は今大会16位で26ポイントを加え、ランクを2つ上げて48位に。安全圏とまでは言えない状況だけに「去年のような思いをしたくない」と話しており、次戦、2週後の伊藤園レディースで伸ばしておきたい。

 “圏外”ではプロ16年目の福山恵梨が53位と、悲願の初シードが見える位置にいる。また山路晶は今大会11位で一つ上げての54位。5年ぶり2度目のシード入りへ正念場を迎えた。

 年間女王争いが注目される次週TOTOジャパンクラシックと、シード入りへ50位前後の選手たちが火花を散らす2週後の伊藤園からの2試合。最終局面の“もう二つの戦い”がツアーを盛り上げる。

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