18歳ルーキー・伊藤愛華が首位発進 プロテスト1位も開幕3戦予選落ちから復調 本領発揮に「安心した」
「女子ゴルフ・ヤマハ・レディース葛城・第1日」(2日、葛城GC=パー72)
ツアー新人で18歳の伊藤愛華(明治安田)が3バーディー、ノーボギーの69をマークし、昨季年間女王で今季2勝目を目指す佐久間朱莉(23)=大東建託=とともに首位に立った。開幕から3試合連続で100位以下で予選落ちしていたが、コーチに助言を仰いで復調。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような好スタートを切った。1打差の3位は藤田さいき。
開幕からの鬱憤を晴らすかのように18歳のツアールーキー、伊藤が最高のスタートを切った。強く冷たい風が吹きすさぶ悪条件でボギーなしの69で首位発進。「やっとアンダー(パー)で回れた。本当に安心した」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
初めてのコースを苦にしなかった。パー4の6番で残り112ヤードの第2打を2メートルにつけて最初のバーディー。その後は我慢の展開が続いても崩れず、後半の15、17番では2メートルにつける好ショットでスコアを伸ばした。
東京都出身。260ヤードに達する飛距離と高いパーオン率を武器に、埼玉栄高在学中の昨年11月に最終プロテストをトップで合格した。女子ツアーを特別協賛する明治安田と所属契約を結び、PGMやファミリーマートなど多くの企業とスポンサー契約を交わすなど、大きな期待を背負ってプロ生活を歩み始めた。
昨年12月のツアー予選会(QT)で16位になり、今季前半戦の出場権を獲得。しかし、開幕から101位、104位、105位と3試合続けて予選落ち。「アンダーパーで回るイメージが湧かないくらい落ち込んだ。『なんでできないんだろう』と追い詰められた」。友人との会話で愚痴をこぼし、一人になると何度も涙を流した。
今大会を前に、師事する重田栄作コーチに助言を仰ぎ、スライス軌道になっていたスイングを修正。メンタルコーチからも指導を受け、目の前の一打に集中する意識を取り戻した。実家に帰り、マルチーズの愛犬「こむぎ」と戯れたことも気分転換になった。
ようやくトンネルから抜け出し、プロテスト1位の真価を発揮したルーキーは「やっと自分の思うようなプレーができた」とほおを緩めながらも、「まだ初日が終わっただけ。首位に立ったことは意識せず、納得できるプレーをしっかり最後までできたら」と気持ちを引き締めた。残り3日間も地に足を着けて好スコアを並べるつもりだ。
◇伊藤 愛華(いとう・あいか)2007年9月26日生まれ、18歳。東京都出身。4歳からゴルフを始める。プロを多く輩出する埼玉栄高では主将を務め、25年は全国高校選手権5位、関東女子選手権3位などの成績を残す。同年11月のプロテストにトップ合格。ツアー予選会(QT)16位で今季前半戦の出場権を獲得した。160センチ、53キロ。明治安田所属。
