阪神・伊原の強み 群れない男 全体練習以外は常にウエートルーム「足りないところが全部自分で分かっている」 恩師明かす

 「阪神4-3DeNA」(2日、京セラドーム大阪)

 阪神が接戦を制して2010年以来16年ぶりとなる開幕から2カード連続勝ち越しとなった。自身初の開幕ローテ入りを果たした先発・伊原陵人投手は5回1安打1失点の力投で今季初登板初勝利、298日ぶりの勝ち星を挙げた。

  ◇  ◇

 伊原は群れない男だ。そう明かすのは社会人時代に所属したNTT西日本の河本泰浩監督(43)。「オンとオフのメリハリがしっかりしている。同級生とも仲が良く、はしゃぐ時ははしゃぐんですが、やる時ガッとスイッチが入る」という。

 グラウンド外では笑顔が印象的で明るい男だが、ひとたびマウンドへ上がれば目の色が変わる。

 「一人で黙々とできる選手。そういう姿は見本にもなるし、自分自身と会話をしながらやっているような感じがする」

 シーズン中は団体行動のプロ野球だが、オフは一人で練習する姿勢が試される。恩師は実際にその姿を見た。今年1月。がらんとしたNTT西日本のグラウンドに伊原が現れた。時刻は午後6時。シーズンに向けて、一人で黙々とトレーニングに励んでいたという。

 社会人1年目からその姿勢は変わらなかった。全体練習以外の時間、伊原の姿は常にウエートルームにあった。「ずっといた。彼は賢いので、足りないところが全部自分で分かっている」。球速に物足りなさを感じ、自ら進んで球速アップへ取り組んだ。

 当時は平均球速が130キロ台後半だったというが、昨季は142~143キロと肉体改造に成功していた。自らの頭で考え、目標に突き進んでいく力が伊原の強みだ。(デイリースポーツ・河西俊輔)

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