河本結が完全V 通算4勝目 濃霧による史上初変則9H決戦制した 勝因は“無”の境地 逆転年間女王へ意欲
「女子ゴルフ・スタンレー・レディースホンダ・最終日」(12日、東名CC=パー36)
濃霧のため1組目のスタートが4時間遅れ、セカンドカットで前日までの上位30人に絞り、霧の影響が少ない1、9、10、11、14、15、16、17、18番の計9ホールを変則的に使用するというツアー制施行の1988年以降では初となる異例の対応で行われた。首位から出た河本結(27)=RICOH=が4バーディー、ボギーなしの32で回り、通算14アンダーで初日からのトップを守って通算4勝目を手にした。3打差の2位には岩井千怜(23)=Honda=が入った。
動じないハートが、栄冠をたぐり寄せた。相次ぐスタート時間遅延、競技ルール変更にも、河本のショットは一切、鈍ることがなかった。「無になる」。これが河本のたどり着いたゴルフだ。
コース周辺の霧が晴れる気配のないまま、午前7時半とされていた第1組のスタート時間がどんどん遅くなった。その間に「規定ホール数終了を目指す」と、セカンドカット実施を決定。さらにはアウト、インをミックスした9ホールという変則競技に変わった。カットにかかった選手(通算3アンダー以下、計24人)は無念の思いでコースを後にするしかなかった。
4時間遅れの11時30分にようやく競技が始まった。河本は3時間50分遅れの午後1時にスタート。その間「車で寝たり、本を読んだり」と、邪念が入る余地を取り除いたことで、すんなりプレーに入っていけた。
出だしの1番、2打目を2メートルにつけ、バーディー。ショットの安定感を見せつけると、続く9番でも2メートルにつけるショットから連続バーディーだ。
4打リードで迎えた最終18番パー5。3打目をピン下1・5メートルにつけた。楽々2パットで沈め、両手を挙げてギャラリーの声援に応えた。それでも「母に『18番が一番大事』と教わった。バーディーを取れなかったことだけは、悔しい」と反省も忘れなかった。
同じ黄金世代の渋野日向子、原英莉花は予選落ち。海外組は「疲れもあると思う」と気遣う一方「刺激をもらってばかりなので、与える方に」と逆転での年間女王を見据える。「27歳。こっからが女の旬」。“無”の境地を手にした河本が、ツアー終盤戦を大いに盛り上げていく。





