涙のV逸から9年、メジャー初Vの堀琴音「この試合を勝つために頑張ってきた」シード落ちも経験「絶望的なところから頑張れたことで今日を乗り越えられた」

 「女子ゴルフ・日本女子オープン選手権・最終日」(5日、チェリーヒルズGC=パー72)

 首位から出た堀琴音が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算19アンダーで国内メジャー初優勝を果たした。ツアー通算3勝目。昨年クリスマスに結婚を発表してから、ミセス初優勝となった。大会2人目のアマチュア優勝を目指した15歳の広吉優梨菜(福岡第一高1年)は71で回り、通算15アンダーの3位だった。

 優勝スピーチでは声を詰まらせながら「この景色を夢見て頑張ってきた。9年前に負けたことが心の中でもやもやがあった。この日本女子オープンで勝つことが認められる感じがする。この試合を勝つために頑張ってきたので、本当によかったです」と言葉を紡いだ。

 ホールごとにのしかかってくる重圧についても「むちゃくちゃありましたね。昨日の夜から正直あまり眠れませんでした。朝も食欲なくて、無理やり食べてって感じ。昨日の夜から緊張してました」と振り返った。それでもそれをはね返せたのはこの9年の経験があったから。18年にはシード落ちを経験、23年もフルシードには及ばず、準シードから這い上がった。「あれから山あり谷ありでシードも落としたし、球も真っすぐいかない、アプローチも寄らない、パットも入らないっていう絶望的なこともあったんですけど、でもその絶望的なところから頑張れたことで、今日の18ホールを乗り越えられたと思います」と最後まで笑顔で胸を張った。

 堀は前半を2バーディー、1ボギーで折り返し、後半10、11番で連続バーディーを奪って混戦から一歩抜け出した。16番で4メートルを沈めて、さらにスコアを伸ばす。8位から出て65で回った佐久間朱莉の猛追を振り切り、2打差で逃げ切った。

 2016年のこの大会では惜しくも優勝を逃した。最終日の終盤にはトップに立ったが、17番でボギーをたたき、18番で入れればプレーオフとなるバーディーパットを決められず、アマチュアの畑岡奈紗に競り負けた。1打差の2位に終わり悔し涙を流した。

 その後はシード落ちも経験。不振に見舞われた時期もあったが、21年にツアー初優勝を飾るなど復活を果たした。昨年のクリスマスには一般男性と結婚。公私ともに充実の時を迎えている。

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