柏原明日架が涙の6年ぶり優勝 ルーキー寺岡とのし烈なV争い 父親と涙の抱擁「初めて目の前で優勝を見せられた」

 「女子ゴルフ・NEC軽井沢72・最終日」(17日、軽井沢72=パー72)

 柏原明日架が4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算14アンダーでルーキー寺岡沙弥香との優勝争いを制して2019年以来6年ぶり通算3勝目を挙げた。

 柏原は前日まで通算10アンダーで首位タイだった寺岡と最終組で回り一進一退の攻防を見せたが、15、16番で連続バーディーを奪い単独首位に立つとそのまま逃げ切った。

 2019年に2勝を挙げたものの平たんな道ではなかった。今季は3シーズンぶりのシード権を得てツアーに出場していた。ウイニングパットを沈めると静かに左手を挙げた。ラウンド後に父親と抱擁し涙を流した。

 6年ぶりの優勝に柏原は「コロナがあったり無観客の大会があったり自分にいろいろあったりした。所属の富士通さん、スポンサーさんや応援団のおかげと思っているんで、早くお礼をいいたい」と話した。そして「父が来て初めて目の前で優勝を見せられた」というと自然と涙が流れた。

 初優勝を狙った寺岡は最終ホールでバーディーパットをわずかに外し、1打に泣いた。

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