2児の母・一ノ瀬優希 夫婦二人三脚で首位浮上 夫はツアー2勝の谷口拓也 史上2番目ブランク11年84日ぶりV王手

 「女子ゴルフ・大東建託いい部屋ネット・レディース・第3日」(26日、ザ・クイーンズヒルGC=パー72)

 2児の母で、子育てとゴルフを両立させる一ノ瀬優希(36)=フリー=が67と伸ばし、通算11アンダーで首位に立った。11年ぶりにツアー4勝目を挙げれば、史上2番目のブランクVとなり、7人目のママさん優勝。前週は下部ツアーで優勝しており、2週にまたがる両ツアー制覇なら史上初となる。内田ことこ(22)=加賀電子=も67で、トップに並んだ。

 ママが頑張った。4月に2度目の産休・育休から復帰し、前週は下部ツアーのあおもりレディスで優勝した一ノ瀬が、今度はレギュラーツアーに舞台を変えて、2週連続優勝しそうな勢いだ。

 1イーグル、3バーディーでボギーなしと大奮戦。キャディーを務めるのは、2019年に結婚したプロゴルファーでツアー2勝の谷口拓也(45)で、自称・せっかちな性格の妻を、「もうちょっと、ゆっくりやろう」と、落ち着かせるのが大きな仕事だ。

 妻は日頃、午前中に練習して午後は育児の毎日。4歳の長女は幼稚園児で、送り迎えもある。昨年5月に生まれた長男の相手をしながら、家事をやることも多い。実はこれがゴルフに役立った。体重10キロの長男を抱っこしながら動くため、いい筋トレになって、出産前よりも飛距離が10ヤードほどアップ。「以前なら、パー5の第2打や短いパー4の第1打で、グリーンを狙うなんてことはなかった」と驚く。

 今大会は当初、出場権がなく、ウエーティング5番目だった。自宅が福岡市なので、ダメ元で会場で待っていたところ、開幕前日に出場権が回ってきた。実家に預けている長女はママの仕事が分かるようになり、最終日は会場に来たがっているという。

 勝てば11年84日ぶりの優勝となり、22年の金田久美子の11年189日に次ぐ、ツアー史上2番目のブランクVとなる。「いろんな人に助けてもらっているので、いい成績を残さないと申し訳ない」。最終日、強いママの姿を見せる。

 ◇一ノ瀬 優希(いちのせ・ゆうき) 1988年10月5日生まれ、熊本市出身。御船高卒。12歳からゴルフを始め、07年のプロテストに合格。13年のTポイントレディースでツアー初優勝し、14年にも2勝を挙げる。今季のQTランキングは127位。158センチ、54キロ。

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