魚見萌桃がV 強みの頭脳プレーで後半攻め抜く ケガ乗り越え復調「闇から抜けたかな」プロテストへ大きな自信に

 タツミカップで優勝を果たした魚見萌桃
 タツミコーポレーション・李煥辰社長(後列右から3番目)と表彰選手たち。(前列右から)ホールインワン賞・森田、4位・加藤、2位・橋本、優勝・魚見、3位・植田、5位・鳴川
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 「女子ゴルフ・タツミカップレディース」(17日、兵庫CC=パー71)

 魚見萌桃(もも、22)=新岡山GC=が前半1オーバーから巻き返して2アンダー、69で優勝し、賞金70万円を獲得した。2位にはアマチュアの橋本美月ら、トップ10に2人のアマチュアが入る健闘。また、森田就子が16番パー3でホールインワンを達成し、賞金50万円を手にした。

 不遇の時があればこその、会心の勝利だった。魚見は「前半はチャンスにつけられず、耐えるゴルフだったんですけど1オーバーだったので、頑張れば優勝が狙えるかなとシフトチェンジしました」と、攻めのゴルフに転じた。

 多くの選手が深いラフにてこずる中、魚見は「行ってダメなところには打たない。マネジメントが得意なので」と、ドライバー、アイアンともに安定したショットで、まずは安全なポジションを捉え、そこからバーディーにつなげていった。

 中学2年時の2016年に、地元岡山でのステップアップツアー・山陽新聞レディースに出場。その時に「プロを間近に見て、『私もなりたい』と思って」と、プロを目指すきっかけになった。

 岡山理大付高に進学し、ゴルフ部に入った。ところが1年冬に右手首を負傷し、手術を余儀なくされた。ゴルフができるようになったのは卒業間近だった。

 その後も調子は上向かなかったが、ようやく昨年になって復調。「プロテストで、故障後初めてのアンダーが出たんです」と言う。「自信になって、闇から抜けたかな」とも語った。

 それを証明する今大会での勝利。次の目標は、もちろんプロテストだ。「頭脳プレー。そこが強みです」と、タツミカップから、異色のプロがこの秋にも生まれるかもしれない。

 ◆魚見萌桃(うおみ・もも)2003年3月27日、岡山県出身。中学時にステップアップツアー出場も、岡山理大付高では右手首を負傷し成績を残せなかった。現在は新岡山GCのフロント業務の傍ら、練習を続けてプロテスト受験に備える。得意はショット全般とコースマネジメント。

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