藤田さいきがV王手 39歳、発熱ドクターストップも耐えて堅首 上位4人が30歳超え!ベテラン勢の戦い勝ち抜く

 「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(10日、茨城GC東C=パー72)

 藤田さいき(39)=JBS=が熱発のアクシデントをはねのけ6バーディー、1ダブルボギーの68でラウンド。通算10アンダーで首位を守った。2位には7バーディー、2ボギー、通算8アンダーの申ジエ(37)=韓国=が続き、3位に山城奈々(31)、葭葉ルミ(32)とベテラン勢が上位を占める展開。新人の都玲華(21)=大東建託=はこの日72、通算2アンダーを守り9位と踏ん張った。

 真の力量が試されるメジャーの舞台で“手負いのベテラン”が底力を発揮した。前日から発熱があり、ラウンド後に測ると「39度でした」という藤田さいき。この日も37・5度までしか下がらないまま、勝負の舞台に足を踏み入れた。

 9番ではグリーンオーバーしてのアプローチを「ぼーっとして」“チャックリ(地面をダフる)”するなどダボをたたいたが、12番で7メートルを沈め、13番のパー3は1・5メートルから連続バーディーを決めた。

 さらに16番からは3連続バーディーフィニッシュで10アンダー。特に16番の4メートル、17番の7メートルなど、多くの選手が悩まされる高速グリーンで次々といいパットを放り込んだ。「(発熱の影響でラインが)見えてなかったので、タッチだけ合わせたのがよかったかも」と体調不良を逆手に取る試合巧者ぶりを発揮した。

 「ドクターストップがかかっているけど、メジャーなので」と出場を選択。前日は「主人に東京まで薬を取りに行ってもらって」と、ラウンド中も服用して耐え抜いた。

 その道中には、飛来物で車のフロントガラスを損傷。「(修理費が)高いから稼がないと」と、不運さえもモチベーションに変えている。上位4人が30歳オーバーと今大会は経験値がスコアに直結。「明日は(申)ジエちゃんと同組。経験値は向こうが全然あるんで、勉強します」。自然体で2010年の日本女子プロ選手権以来、自身2度目のメジャーVに突き進む。

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