岩井明愛 悔し涙2位 18番痛恨ボギー 1打及ばずV逸「自分の弱さ」次週今季メジャー初戦で雪辱だ

 最終ラウンド、18番でパーパットを外した岩井明愛(共同) 
 ホールアウトする岩井明愛(共同)
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 「米女子ゴルフ・JMイーグルLA選手権・最終日」(20日、エルカバレロCC=パー72)

 トップタイからスタートした岩井明愛(22)=Honda=は69で回ったが、通算20アンダーの268で1打差の2位に終わり、ツアー初優勝はならなかった。岩井明と並んで首位から出たイングリッド・リンドブラト(スウェーデン)が通算21アンダーでツアー初勝利を挙げ、賞金56万2500ドル(約7988万円)を得た。日本勢は山下美夢有が19アンダーの3位、畑岡奈紗が18アンダーで6位に入った。岩井千怜と竹田麗央は15アンダーの11位で、古江彩佳は13アンダーの20位。吉田優利は10アンダーの37位、勝みなみは7アンダーの57位、西郷真央は4アンダーの68位だった。

 一つ前の組で回るリンドブラトと並んで迎えた最終ホール、明愛はパーパットを3メートル残した。入れればプレーオフだ。だが、パットは無情にもカップの左へ。米ツアー初制覇は、またもならなかった。

 プレーを終えた直後から泣き顔で、スコア提出を終えても、いすに座って放心状態。その後、キャディーやマネジャー、父親らと10分間ほど話し込んだ。ようやくテントから出てきたとき、サングラスをかけていたのは、涙を隠すためか。それでも、報道陣を前にすると、笑顔をつくった。

 「あのパーパット、めちゃくちゃしびれた。あそこで入り切れなかったのが、自分の弱さでもあります」。1打リードされて迎えた16番パー5では、逆転イーグルを狙って右林からの165ヤードを大きくスライスさせ、30メートルに2オンさせた。気迫のこもったプレーにギャラリーは大歓声を送ったが、イーグルパットはわずかにそれた。「なかなか悔しい。悔しいです」と、声を絞り出した。

 2位は2月にタイで開催されたホンダLPGA以来だが、今回は米本土での戦いだっただけに、あと一歩で優勝を逃した無念は大きい。だが、次週にはメジャー第1戦のシェブロン選手権があり、その後も試合は続く。「すぐに戦える場所があるのがうれしい。今はたくさん優勝争いをして、少しずつ慣れていければ」。そう話す顔には、明るさが戻っていた。

 ◇岩井 明愛(いわい・あきえ)2002年7月5日、埼玉県川島町出身。双子の妹・千怜と8歳でゴルフを始め、ともに強豪の埼玉栄高へ進学。21年6月のプロテストに姉妹で合格。同年9月の下部・山陽新聞レディースカップで優勝。JLPGAツアー通算6勝。161センチ。

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