金谷拓実 今季2勝目!最終18番あっさり決めた 賞金ランク首位に「賞金王は取りたい」

 5番のティーショットを放つ金谷拓実
 ホールアウトしギャラリーの声援に応える金谷拓実
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 「男子ゴルフ・フジサンケイ・クラシック・最終日」(3日、富士桜CC=パー70)

 首位から出た金谷拓実(25)=Yogibo=が4バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで今季2勝目を挙げた。アマチュア時代を含めて通算5勝目。賞金2200万円を獲得して今季賞金ランキングでトップに立った。4打差の2位に片岡尚之。5打差の3位に鍋谷太一が入った。今平周吾と中島啓太が通算2アンダーで4位。日本アマチュア選手権を制した中野麟太朗(早大)は15位、石川遼は19位だった。

 あっけない幕切れには勝者なりの配慮があった。4打リードで迎えた最終18番グリーン。金谷は3メートルのパーパットを先に沈めて逃げ切り、Vを決めた。

 同組の片岡と細野が2メートルほどのシビアなパットを残しており「先に打たせるのは申し訳ないと思った。(自分は)外れるだろうなと思って打ったが、入っちゃいました」。やや静かなエンディングを表彰式の司会者にツッコまれ、「(来年は)気をつけます」と苦笑いした。

 それでも優勝を決めた瞬間は「疲れた。やっと終わった」と感じる厳しい戦いだった。3日目も17、18番が連続ボギーと特に終盤が難しく、最後まで気は抜けなかった。

 2打リードの15番、3打リードの16番は4メートルのパーパットを決めてしのぎ「後半は本当にパッティングに助けられた」。17番はグリーン外からの18メートルをパターで沈めてバーディーとし、差を広げた。

 東北福祉大時代に先輩の松山英樹と同じく三井住友VISA太平洋マスターズで優勝。同じ試合に勝つのは今大会が3度目で「松山選手が優勝した試合で優勝したいという気持ちはすごくある。国内屈指の難しいコースを攻略できたのは本当に自信になる」とうなずいた。

 この勝利で賞金ランク首位に立った。「賞金王は取りたい。若手はうまい選手が多いので負けないように頑張りたい」。松山と同じタイトルを引っさげて世界への道を続く気だ。

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