菊地絵理香「マジで嫌」5度目プレーオフで初勝利 最終R雷雨中止に「天気に恵まれたかも」

 「女子ゴルフ・ニトリ・レディース・最終日」(27日、小樽CC=パー72)

 雷雨により最終ラウンドが中止され、第3ラウンドまでを最終成績とし、首位の菊地絵理香(35)=ミネベアミツミ、岩井明愛(Honda)、申ジエ(韓国)の3人による17番パー3でのプレーオフを実施。菊地が2人を下し、2022年7月に地元・北海道で行われた大東建託・いい部屋ネットレディース以来となる通算6勝目を挙げた。規定により75%に減額された賞金1350万円を獲得した。

 菊地が舞い込んできたチャンスをものにした。事前の激しい雨で重くなったコンディション。6Uで放ったティーショットは、グリーン手前の花道に突き刺さった。ただ、2人はパーで上がれない。アプローチで寄せると「不思議と緊張しなかった」という2メートルのウイニングパットを沈めた。右手を握りしめて、静かに喜びをかみしめた。

 35歳のベテランは、成長のための変化に貪欲だった。前日には、年下ながら尊敬する吉田優利に習い「言霊じゃないけど、そういう部分も必要」として「勝ちたい」と口にしていた。

 「マジで嫌だ」と言うプレーオフは過去4戦4敗だった。以前は一番乗りを譲っていたというティーグラウンドへの送迎も、黙って先頭のカートに乗るなど、ルーティンも変えてみた。

 「あっさり終わって、これで良かったのかなっていう感じはあった」と勝利の実感は乏しかった。それでも、「私にとっては良い天気に恵まれたのかも」と前向きな言葉を口にして、2年連続の地元勝利を喜んだ。

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