畑岡奈紗 メジャー初Vならず 首位スタートから最終4位 「悔しさを忘れずに努力していきたい」

 「米女子ゴルフ・全米女子オープン選手権・最終日」(9日、ペブルビーチ・リンクス=パー72)

 単独首位で出た畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=は1バーディー、5ボギーの76と崩れ、通算3アンダーで4位に終わった。2位で出たアリセン・コーパス(25)=米国=が69をマークし、通算9アンダーでツアー初優勝をメジャーで飾った。古江彩佳は通算2アンダーの6位。木下彩は4オーバー13位。2年前の覇者、笹生優花は5オーバー20位。西郷真央は8オーバー33位で、岩井千怜は10オーバー48位となった。

 大事な場面で決定的なミスが出た。畑岡は同組のコーパスと首位タイで前半を終え「バックナインからが勝負」と臨んだ後半。2打差を追う14番パー5は、残り69ヤードの第3打を「思ったより距離が出た」とグリーン左奥のラフに外した。

 約3メートルのパーパットも外れ、バーディーだったライバルとは4打差に開いた。「取りたいところで落としてしまった。あそこで勝負が決まってしまった」。過去に2度、プレーオフで敗れたメジャーで、最終ラウンドを首位で迎えたのは初めて。「プレッシャーがかかったところで、うまく打てなかったのは今後の課題」。前日までは要所で決めたパットもことごとく外れた。

 「勝てる位置と分かってプレーしていた。今回の方が悔しい」。再びメジャーのタイトルを目前で逃した。「最後のアリセンがパットを決めた景色、悔しさを忘れずに努力していきたい」。1998年度生まれの黄金世代を引っ張る第一人者が再挑戦を誓った。

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