比嘉一貴 通算14アンダー首位浮上 賞金王グイッ「伸ばさないと勝てない」
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第3日」(19日、フェニックスCC=パー71)
賞金ランク1位の比嘉一貴(27)=フリー=が65と6つ伸ばして通算14アンダーにし、後続に2打差をつけて首位に上がった。今季3勝目を挙げて賞金4000万円を稼げば、初の賞金王に大きく近づく。清水大成がコース記録にあと1打と迫る62をマーク、通算10アンダーにして41位から5位に急浮上した。桂川有人も5つ伸ばし、通算9アンダーで6位に上がった。
18番をバーディーにし、第3Rはボギーなしと、取りこぼしなく終えた。「ティーショットはよくなかった。雨で転がりが少なかったので、林まで行かなかった」と話す比嘉だが、2打目以降の切れ味は抜群。5番は8番アイアンで1メートル、パー5の7番も第3打をOKの位置につけてと、ツアー屈指のショット力で首位を奪った。
沖縄で過ごした子供時代、タイガー・ウッズ(米国)が来日して大活躍する姿をテレビ中継で見た。それがこの大会だった。「世界中のレジェンドが勝っている。僕もその中に入りたい」と熱い思いは止まらない。
10月の日本オープンで2位になってから調子は停滞した。2位の星野陸也との差は4000万円弱。今大会を含む残り3試合はいずれも優勝賞金が4000万円あり、予断は許さない。逆に比嘉が優勝すれば頂点に近づく。「最終日はほかの選手もビッグスコアを出してくる。負けじと20アンダーくらいに伸ばさないと勝てない」。その言葉には、気合がみなぎっていた。




