西村優菜が大会レコードV 「苦しかった」逃げ切った!通算18アンダーで雪辱果たす

 優勝を決め、北海道の広い空の下で喜ぶ西村優菜
 優勝を決めトロフィーを手に笑顔の西村優菜
 最終日、18番でバンカーから第3打を放つ西村優菜
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 「女子ゴルフ・ニッポンハム・レディース・最終日」(10日、桂GC=パー72)

 単独首位から出た西村優菜(21)=スターツ=が4バーディー、2ボギーでスコアを二つ伸ばし、このコースでの大会レコードを更新する通算18アンダーで優勝した。6月のニチレイ・レディースに続く今季2勝目で、通算6勝目。一時首位に並んだ野沢真央は1打差2位に終わった。

 解き放たれたかのように、思い切り両手を広げた。最後は60センチのパーパットを沈め、1打差で逃げ切った西村は「苦しかった。苦しい時間がいつもより長かった。あきらめなくてよかった」と勝利をかみしめた。

 折り返しの10番でこの日2個目のバーディー。後続に4打差をつけたが、簡単には勝たせてもらえなかった。12、13番で連続ボギー。ロングパットを次々と決める野沢に16アンダーで並ばれ、「ダメかな」と弱気が頭をよぎったという。

 それでも「取らないと優勝はない」という14番パー5を必須のバーディーとし、15番パー4で連続バーディー。このホールをダブルボギーとした野沢に3打差をつけた。

 1年前のリベンジを果たした。昨年の今大会は首位で決勝ラウンドに進んだが、3日目に崩れてV逸。普段はゴルフの話をあまりしないのに、前日は母・枝里子さんと「3日目をクリアして、あと1日だね」と話していたという。

 1打差に迫られて迎えた最終18番パー4は、第2打をグリーン右のバンカーに入れるピンチ。「とにかく2メートル以内に寄ればいい」とフェースを開いてスピンをかけ、60センチにつけてみせた。

 今週末に渡欧し、海外メジャーのエビアン選手権(21日開幕、フランス)とAIG全英女子オープン(8月4日開幕)に出場する。「勝って行きたい気持ちはあった。日本にいいニュースを届けられるように」。次は世界に実力を披露する。

 ◆桂GCでの大会レコード 西村優菜が通算18アンダーで優勝して達成。これまでの記録は2019年にS・ランクン(タイ)がマークした15アンダー。

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