松山英樹 魔さかの失格 3番ウッドのフェース面にペイント、ハーフ終了後正式に違反通告

 「米男子ゴルフ・メモリアル・トーナメント・第1日」(2日、ミュアフィールドビレッジGC=パー72)

 松山英樹(30)=LEXUS=が、クラブに規則違反があったため、後半の10番に入る前に失格を通達された。米男子のPGAツアーによると、使用した3番ウッドで球が接する表面に塗装が施されており、異物が付着しているとして違反と判断された。67をマークしたキャメロン・ヤング(米国)やキャメロン・スミス(オーストラリア)ら6人が首位で並んだ。

 松山がよもやの失格となった。違反と判定されたのは3番ウッド。構えやすくするため、黒いフェース面の中央部に入れていた白いペイントが溝からはみ出して、ボールに影響を与える可能性があると判断された。フェース面に塗装が施されると球のスピン量に影響を与え、飛距離が変化するという。ゴルフ規則4a(3)=ストロークを行うときの性能に影響を及ぼすためにクラブヘッドに異質物を付けること=に抵触した。

 松山は1番からスタート。直後に写真がインターネット上に掲載されたのが基で、それを見た人物がPGAツアーに連絡していた。ツアーによると、競技委員が急いで確認に向かって2番ホールで松山に追い付いたが、1番で当該クラブを使ったことを認めた。ツアー側はその後、さらに協議を重ねた。アウトの9ホールを1ボギー、1ダブルボギーの3オーバーで終えた後、正式に違反が伝えられ、松山はそのまま帰途に就いた。

 スティーブ・リントゥール競技委員長は「練習で使っただけかもしれない。試合で使っていないでほしいと願っていた。残念。新しいクラブでボールのコンタクトを確認していたのでは」とコメント。松山の関係者が違反と認識していなかったとも明かした。この大会は準メジャー格とされ、松山は2014年に米ツアー初優勝を挙げていた。

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