渋野日向子 出遅れ67位発進 米仕込みマネジメント発揮できず自己採点「10点」

 17番、稲見萌寧(手前)のチップインバーディーに拍手する渋野日向子(撮影・開出牧)
 1番のティーショットを終え、稲見(右)と並んで“もぐもぐタイム”の渋野
2枚

 「女子ゴルフ・ブリヂストン・レディース・第1日」(19日、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー72)

 今季国内初戦の渋野日向子(23)=サントリー=は2バーディー、4ボギーの74で2オーバー、67位と出遅れた。米女子ツアーで磨いてきたはずのマネジメント力を発揮できず「10点くらい」と自己採点した。6バーディー、ノーボギーの66を出した林菜乃子が単独首位。1打差の5アンダー2位に今季4勝の西郷真央、2打差の4アンダー3位に稲見萌寧がつけた。3アンダーの3位には山下美夢有、河本結、横峯さくらら6選手。

 朝7時40分と早いスタートにもかかわらず、大勢のギャラリーが10番ティーグラウンドを取り囲んだ。大きな拍手で迎えられた渋野は「すごくうれしかった」。多少の緊張感もあった中、初日のスコアはもうひとつ。「応援を力にできず、残念な結果」と肩を落とした。

 ベストショットを求めてしまう欲との戦いに勝てなかった。奥にピンがある15番パー4は第2打がグリーン奥へ。2番パー5はフェアウエーからの第3打をグリーン手前の深いラフに外した。どちらもアプローチがピンの向こうへ下って大きくオーバーし、返しのパーパットを決められずにボギーとした。

 「手前ピンの手前は外したらいけん。奥ピンの奥に外しちゃいけん。そういうところでミスショットが何回かあった。そこでボギーにしてしまってる」

 今季から本格参戦する米女子ツアーで2位や4位の好成績を残し、帰国前の2試合は自分を過大評価して最高の結果を求めすぎ失敗した。帰国後、頭を整理し直して臨んだはずの大会初日。「欲に負けたなあっていう感じはあった。ゴルフの内容も最低。10点ぐらいでいいかな」。マネジメントに徹しきれず、厳しく自己採点した。

 次戦の全米女子オープン(6月2日開幕、米ノースカロライナ州)を見据えても、予選落ちだけは避けたい。決勝ラウンド進出の60位タイ以内へ、安全策をとってばかりもいられない。

 「この位置にいると攻めていくしかないなあっていうふうに思うんですけど。どんな結果になろうと、自分の徹底したマネジメントを最後までできるようには頑張りたい」。攻めるのか守るのか、よりシビアな判断が求められる第2日。米国仕込みのマネジメント力の真価が問われる。

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