古江彩佳 通算9アンダー2位浮上 ツアー6勝全て9月以降の“秋女”逆転女王狙う
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第2日」(5日、瀬田GC北コース=パー72)
今季5勝で賞金ランキング2位の古江彩佳(21)=富士通=が4位から出て、7バーディー、2ボギーの67で回り、通算9アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。小祝さくらが10アンダーで単独首位を維持。8アンダーの3位に高橋彩華、7アンダーの4位に上田桃子が続き、6アンダーの5位に稲見萌寧、鈴木愛ら4人が並ぶ。2週連続優勝が懸かる渋野日向子は1オーバーで24位から38位に後退した。
秋にめっぽう強い古江がまたまた来た。ツアー6勝を全て9月以降に挙げている“秋女”が優勝争いに食い込んできた。出だしの2、3番で連続ボギーをたたいたが見事に立て直し、計7バーディーでスコアを伸ばした。「ドタバタして気を引き締めないとなと思うスタートだったけど、バックナインに入ってバーディーもたくさん取れたので良かった」と笑顔で振り返った。
ショットがさえた。1、10、16番はいずれも「信用できるクラブ」という50度のウエッジで30センチにピタリ。最終18番も残り103ヤードから54度のウエッジで1メートルにつけて、バーディーで締めた。「ショットで楽に取れたところがあった。本当にいいバーディーだった」とうなずいた。
畑岡奈紗が制した18年大会の最終日、ギャラリーの中にプロ転向前の古江がいた。日米ツアー共催の大会で「海外の選手もたくさんいて迫力を感じました」と思い出を語る。3年の時を経て、自身が優勝争いを演じる立場となり、「ジュニアの頃に見に来ていた試合に自分が出られるようになったのはうれしい」と感慨を口にする。
今季残り4試合で賞金女王争いに加わっている。トップの稲見とは約1690万円差の2位で、優勝賞金3300万円の今大会で逆転の可能性もある。それでも「金額ではなく、スコアとか順位を意識してやりたい」というのが基本スタンスだ。
“秋女”については「残り少ない試合で頑張るしかないというのが『秋に強い』と言ってもらっているところかなと思います」と自己分析する。「調子は悪くもなく、いい方ではあるかなと思います。残り2日も変わらず、自分のプレーでアンダーを目指して、一日ずつやっていきたい」と気負いはない。今週も古江が本領を発揮する。




