松山英樹が単独首位浮上 悪天候味方に「68」通算8アンダー 東京五輪の借り返した

 「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第2日」(22日、習志野CC=パー70)

 松山英樹(29)=LEXUS=が4月のマスターズ以来の優勝に近づいた。終始冷たい雨が降る悪条件の中、3バーディー、1ボギーの68をマーク。通算8アンダーにして首位に立った。後続と1打差で後半戦に入る。前日トップだった岩田寛(40)は3つ落とし、4打差7位に下がった。大会は4日間、予選カットなしで行われる。

 12月中旬並みの冷たい空気、たたきつけるような激しい雨で、米国からやって来た強豪選手たちが次々とスコアを乱す中、松山は平然とホールを消化していった。ボギーなしの6バーディーだった前日に続き、第2Rは2つ伸ばしてついに奪首。「雨が降るのはツアーであれば当たり前のこと」と、事もなげに言ってのけた。

 悪天候を味方につけた。米国では強めの雨が降るとすぐに進行が止められ、選手たちもレインウエアを着ることを嫌う。この日もほとんどの選手が雨に打たれながらシャツのままプレーし、着慣れないかっぱ姿の選手はスイングを乱した。だが、日本育ちの松山は、かっぱを着ても平常心のまま。曲げたショットが観客に当たって打ちやすい所に戻ったホールもあり、すべてが味方した。

 短いパットをいまひとつ決めきれず、唯一のボギーとなった17番は返しの3メートルを外して3パットした。ドライバーショットの精度も、前日よりやや落ちた。それでも、ピンの上につけることはほとんどなかった。もっとも、勝負はまだ続いていることを意識してか、好プレーの要因は明かさない。「雨でどれくらい飛距離に影響したか」と問われても「それを言う必要はありません」。「明日以降の鍵は?」「どうですかね」。「ご自身の状態は?」「特に変わらないです」。「修正しながらの週末?」「まあ、そうですね」…。すべては勝ってからか。

 ここまで2日間は、一緒に回った東京五輪金のシャウフェレ(米国)、銅の潘政琮(台湾)に圧勝し、3位決定プレーオフで敗れた借りを返した。2日目を終えて通算8アンダーは、2位だった2019年大会と同じ。このときは最終的に通算16アンダーまで伸ばした。3日目からは天候が回復、気温も元に戻りそう。次はウッズに敗れた2年前の悔しさを晴らす。

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