松山英樹 6アンダー2位発進 歓迎日本ファンに感謝「プレッシャーがいい方向に」

 「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第1日」(21日、習志野CC=パー70)

 4月のマスターズで優勝後、初めて日本のファンの目の前でプレーした松山英樹(29)=LEXUS=が大会初優勝に向け1打差2位と好発進した。6バーディー、ボギーなしの64で回り、6アンダー。同組で29位で発進した東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(米国)を圧倒した。大会は4日間、予選カットなしで行われる。

 初日に集まった観客は上限5000人に近い4468人。その多くがマスターズ王者の凱旋試合を一目見たいと、朝早くから訪れた。7月の東京五輪はコロナ禍のため無観客の中での戦いを余儀なくされた松山は「うれしい。日本で試合をやっているんだという気になった」と歓迎ぶりに感謝した。

 その気持ちがプレーに表れた。秋に入って調子が上がらず、前週は59位。「ファンの前で恥ずかしいプレーをしてしまうかもしれない」と心配していたが、立ち上がりでいきなり3メートルにつけ、バーディー発進した。

 「これで余裕ができた」。その後も次々とグリーンを捉え、17番パー4の第2打は、ピンに絡めて80センチにつけた。グリーンを外したのは2度だけで、パーオン率88%は全体1位。構えに入った後に物音がした方向をにらみつけるなど終始緊張を高めていたが、最終18番で第1打をフェアウエーに置くと、ようやく表情を緩めた。

 2年前に同じコースで行われた第1回大会は、タイガー・ウッズ(米国)に最後まで食らいついたが2位。東京五輪では7人による3位決定プレーオフで敗れた。日本ではこのところ、悔しい思いが続いている。今度こそ-、と20日は遅くまでコースに残って打ち込みを続けた。

 「ゴルフの状態は昨日はあまりつかめなかったし、今朝の練習でもよくなかった。どうなることかと思った。でも、(久しぶりの有観客の)プレッシャーがいい方向に行った。明日も…」。日本人初のメジャー覇者は、ファンの後押しを受けて復活しようとしている。

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