上田桃子 ミセス&メジャー初Vへ暫定首位 夫婦で東京タワーで気分転換

 10番でティーショットを放つ上田桃子(撮影・堀内翔)
 10番でティーショットを放つ上田桃子(撮影・堀内翔)
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 「女子ゴルフ・日本女子オープン・第1日」(30日、烏山城CC=パー71)

 午前スタート組がホールアウトし、上田桃子(35)=ZOZO=が5バーディー、ノーボギーの66をマークし、5アンダーで暫定単独トップに立っている。

 インから出て14、15番で連続バーディー。距離が長いパー4の17番も残り195ヤードからの第2打を4番ユーティリティーでピン下3メートルにつけ、バーディーを奪った。後半アウトでもさらに二つ伸ばした。

 「ショットがすごくいい感じで気持ち良く振れている。3週前からパターを替えて、パッティングの感触も悪くない。総合的にいい一日だったかなと思います」と納得の表情で振り返った。

 米ツアー会員として出場した大会での1勝を含め、国内通算16勝を挙げているがメジャータイトルには縁がない。06年に初出場した日本女子オープンは今回で15度目の挑戦となる。「やっぱりメジャーは私が一番取りたい大会。4日間長いですし、心技体すべてがそろって初めて勝てる」と表情を引き締める。

 同会場で開催され、畑岡奈紗がアマチュア優勝を果たした16年大会は初日81をたたき、2日間通算14オーバーの102位で予選落ちした。「このコースの思い出が全然ない。こっちゃん(堀琴音)が優勝争いしていたとかは覚えているけど、スコアとかどういう感じで回っていたかも覚えていない」という。

 当時のキャディーに「『抹消したかったんじゃないというぐらい荒れていたよ』と言われた」と苦笑い。ただ、「ここに入ってくるにあたってすごく調子を上げてこられた。練習ラウンドから悪いイメージもなく、今の調子で戦えている」と前向きだ。

 5年前と比較して「たくさん考えて、たくさん練習してきているので、自分のいいところも悪いところもよく分かっているところは強み」と自覚する。「一日一日良くしようという気持ちが5年後の今だと思う。あの時よりちょっとは成長していると思う」と経験を重ねた分だけ自信を持って臨めている。

 6月15日の誕生日に同い年の会社員と結婚。調子を落としていた約1カ月前には「行ったことがなかった」という東京タワーを二人で訪れた。「高いところからいろんなことを考えていたら、自分が考えていることも小さいんだろうなと思えた」といい気分転換になった。夫は「明るい人なので、落ち込んでいる時は元気にしてくれる」という心強い存在だ。

 ミセス初V&悲願のメジャー初戴冠へ「4日間ずっと調子がいいというのはない。なるべくミスを少なくして、丁寧なゴルフが求められていると思う。そこを4日間、しっかりできたらいい」と力を込める。残り3日間も目の前の一打一打に集中し、ベストを尽くす。

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